貧しいカッパの家づくりブログ~地元工務店で建てる

ごく庶民的なサラリーマンがマンション売却~土地探しからの戸建購入に至るまでの変遷

地元工務店で家を建てる(基礎工事編)


さて、カッパ家の工事ですが、いよいよ基礎工事が始まりました。


今週、基礎の配筋が終わり、第三者機関のチェックをクリアしたところです。


基礎工事に先立ち、施工管理の担当さんから詳細工程表が送られてきました。


12月初から地業工事~基礎配筋~コンクリート立上~型枠解体で、12月下旬までかかります。


カッパ家の基礎工事はこのように冬場に行うわけですが、今回はコンクリート養生について、素人なりにかじった知識を書いておきたいと思います。


コンクリートはセメントと骨材(石)と水を混ぜて練って固めたものです。


生コン業者が練った生コンをミキサー車でそのまま運んできて型枠に流し込みます。


上記の材料を現場で混ぜてもいいわけですが、建築現場で大量のコンクリートを打ち込む場合は、工場で先に混ぜて作っておく。なので英語ではready-mixed concreteで、生コンというわけです。


かつてカッパが聞いたところによると、生コン工場から現場までの移動時間は数十分程度が目安だそうです。


カッパ家のコンクリートがどこの工場からくるかはさすがに聞いていません。


さて、この生コンですが、現場で打ち込んだ後(型枠に流し込んだ後)、養生します。


養生とは、一言で言えば固まるまで待つということです。具体的にはビニールシートで包んで、湿度と温度を管理しながらゆっくり固めることになります。


この養生ですが、コンクリートは暑いと固まりやすく、寒いと固まりにくい特性があります。


なので夏場より冬場の方が養生期間が長くなります。


そして気温によって養生に手間暇かけます。例えば、夏はコンクリートの温度が上がりすぎないように水をかけて冷やしたり、冬場は断熱材を被せて断熱養生をしたり、厳冬の北方地域ではヒーターの熱を加えたりもするそうです。


養生期間と温度については国土交通省の「公共建築工事標準仕様書」にも記載されています。


温度が2℃を下回る場合には、寒中コンクリートという、強度の異なるセメント材を使用したり、断熱養生する必要が出てくるようです。


カッパの住んでいる地域でも、12月に2℃を下回る日があります。


そこで施工管理の担当者に基礎工事のコンクリート施工について、材料や管理方法を確認したところ、きちんと説明してくれました。


コンクリートは養生中に発熱するので、カッパの住んでいる地域で断熱養生する必要はないとのことでした。


気温が2℃を下回るか、ではなくコンクリート自体が2℃を下回るか、のようです。


むしろ、夏の方が温度が上がりすぎて、養生に手間暇かかるので大変とのことでした。


確かに断熱養生の写真を見ていると、結構積雪しているなど、東北~北海道の現場のようです。


コンクリートには水がたくさん使われていますので、氷点下になると凍ってしまうわけです。

コンクリートが固まる前に水分が凍ると、期待されるコンクリート強度が発揮できません。


また、全体が固まる前に乾燥により表面だけが変な固まり方するのもよくありません。


だから温度と湿度を管理しながら養生するわけです。


家づくりをしているとコンクリートのことまで勉強することができました。


夏場に基礎工事される方や、極寒地域で基礎工事される方は、丁寧に施工してもらう必要があります。


カッパ家の基礎コンクリートも、無事に打ち込まれ、しっかり固まりますように。


参考(国土交通省HP)

http://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_seibi_h28hyoujyun.html