貧しいカッパの家づくりブログ~地元工務店で建てる

ごく庶民的なサラリーマンがマンション売却~土地探しからの戸建購入に至るまでの変遷

地震保険についての感想


今回は地震保険について書きます。

よく知られているように、地震による火災に対しては火災保険が使えません。


過去、関東大震災の頃からその問題が指摘され、政府と民間の協力のもとに地震保険が創設されました。

その後も地震による火災損害の保険金支払いを巡ってはいくつも裁判がおきています。

設立の経緯もあり、地震保険は法制度上政府が再保険することになっているなど、公共性が強い保険です。


地震を強く警戒するカッパとしては、当然地震保険に入ったわけですが、地震保険の保険金額は火災保険金額の1/2となります。

これは地震保険制度の趣旨が「当面の生活の安定」にあり、家を元どおりに戻すということを主眼にしていないからです。しかも時価に対しての割合で支払われますから、当初の見込みよりも年々減っていきます。


なので、仮に新築費用がまかなえるような火災保険を掛けたとしても、地震で家が全壊した場合には、マックスでもその半額しか保険金がおりません。同じ建物を建て直すには当然足りません。


そこで、最近は保険会社の独自商品として、上乗せ保障をする特約があります。これを組み合わせれば地震で全壊しても火災保険と同額の保険金が下りますよ、ということです。

(保険会社により特約の内容は異なる場合があります。あくまでカッパのざっくりした理解です。)


なかなか魅力的ですが当然月々の保険料が高くなります。そんな高い保険料を払いたくないカッパは色々考えました。


まず考えたのは今回カッパが建てた家の半額の保険金で建てられる家はないか、ということです。

超ローコスト住宅ということになりますが、これは意外とありそうでした。まじめに考えはじめればビルド可能なわけです。


さらに考えると、木造家屋密集地でもない立地にあるカッパ宅、しかも耐震3の家が地震で全壊する事態……ありうるのか?あんまりないんじゃないかな。

あるとすれば揺られすぎて地盤ごと傾くとかじゃないだろうかと。ちなみに崩れてなくても、傾きがきつくなると全壊判定されます。


じゃあ傾いたら即取り壊しかというと、そうではありません。ジャッキアップして住めるようになるんですね。


カッパはジャッキアップの施工内容とだいたいの費用も調べました。超ローコスト住宅よりも割安でした。


つまり、整理すると

①地震でガツンと傾く→ジャッキアップで頑張る

②ジャッキアップできないくらいコケるor地震による火災で全焼or爆発で木っ端みじんになる→超ローコストで建て直し

ということになります。


②のような事態になる可能性は低いだろうと考えていますし、その場合でも安くで建てられる家があることが確認でき一応納得できたので、特約をつけずに普通の地震保険にしました。


このようにマイホームが建つ前から、マイホームが木っ端みじんになることまでシミュレーションする…

…カッパのまじめな家づくりです。



(参考)

地震保険の概要(財務省HP)

https://www.mof.go.jp/financial_system/earthquake_insurance/jisin.htm#1