貧しいカッパの家づくりブログ~地元工務店で建てる

ごく庶民的なサラリーマンがマンション売却~土地探しからの戸建購入に至るまでの変遷

大規模造成盛り土を考える その1

今回は長いので三部構成です。


土地探しについて、カッパが学んだことは沢山あります。ただ、1番インパクトが強く、もっと広く世に知られるべきだと考えているのが今回取り上げる内容です。本当はもっと土地の一般的な内容から書いていこうかと思ったのですが、早く伝えたいのでいきなりこのテーマから書くことにしました。


「大規模造成盛り土」です。

読んで字のごとく、大規模に造成された盛り土のことです。


土地の造成において、盛り土、切り土というものがあることは広く知られていると思います。ぱっと見にはわかりません。盛られたように見えて切り土だったり、切られたように見える盛り土だったり。

よく言われるのは切り土の方が盛り土より硬い地盤だから地盤改良費が安いよ、というものです。確かにそうなんでしょう。

また盛り土と切り土の境目だと、敷地内で地盤の固さが違うから不同沈下しやすい、なんていうのもモデルハウスに模型が置いてあったりして皆さんご存じだと思います。


ただそれは普通の盛り土。

大規模造成盛り土はもっと巨大な盛り土なんです。谷を埋める規模の盛り土なんです。

具体的には、面積3000㎡以上の盛り土か、20度以上の山に5m以上の高さで腹付けした盛り土のことを指します。

3000㎡といえば、10m四方の土地30軒分です。


地盤改良すれば大丈夫では?カッパもそう考えていました。今でも岩盤の支持層まで金属杭を打ち込むような、鋼管杭地盤改良なら大規模造成盛り土でも大丈夫ではないかと考えています(その家だけは)。


しかし、そもそも地盤改良ってなぜ必要なんでしょうか。地盤が柔らかくて家の重みで基礎ごと沈下するのを防ぐために必要、というのがカッパの理解です(ちなみにカッパは専門家ではありませんので、あくまで一消費者としての理解です。)。

でも大規模造成盛り土に対して地盤改良で対応できるのでしょうか。カッパには改良した地盤ごとガサーっと滑り落ちてしまうように思えます。

ちなみに政府(国土交通省)は各地の自治体に大規模造成盛り土マップの公表を呼びかけています。


日刊建設工業新聞の記事を引用します。

https://www.decn.co.jp/?p=96028

家づくりと土地について(建築雑感)

これまで、大手ハウスメーカーでのプラン作成について書いてきましたが、実はカッパ家にとっての家づくりは8割が土地探しの旅でした。


既に書いたHM以外にもHMや工務店でのプラン作成はあるのですが、大手についてはこれまでに書いたようなところが主です。他は価格帯が一段落ちますので、先に土地の話を書いていきたいと思います。


ちなみに、価格帯が最も高いであろう大手HM3社は予算外なのがわかっていたのでモデルハウスにも行っていません。3社とは、家に~帰れば~♪のS社、洋風のおしゃれなMホーム、比類なく屋上で象を飼うH社の3社です。ちなみにカッパの実家はS社なのですが夏暑く、冬寒いので、正直、鉄骨住宅にはあまりいいイメージをもっていませんでした。たぶんカッパ実家は25年前の家で、断熱性能が悪いんだと思います。


次回以降、土地について書いていきたいと思います。既に土地をお持ちの方には関係ないかもしれません。ただ、カッパが土地探しを通じて学んだ色んなことを、あまり気にしていない方が多いので、これから家づくりをする方には是非知っておいていただきたいと思っています。


実はカッパがこのブログを始めたのも、土地について学んだことを書きたかったというのが1番大きいです。

大手HMでプラン作成 M社

今回はM社について書きます。蔵のある家でお馴染みのM社は、木質パネル工法です。家族に優しい印象のCMからアットホームなイメージを持っていましたが、耐震性能の高さも売りのようです。また、南極基地の建築を手がけているということもPRされ、印象的でした。

さて、予算の関係から大手HMは厳しいとわかっていたわけですが、アットホームなイメージもあり、他の大手HMよりも安いのでは?と勝手に期待してモデルハウスを訪れました。思っていた以上に蔵の種類が多く、色々な使い方が出来ることがわかりました。これまでに住んだことのないタイプの家だったため見ているだけでワクワクしました。

さて、参考に30坪の価格相場を営業マンに尋ねると3000万を軽く超えてしまう口振りでしたので、頭のお皿が乾かないうちに撤退しました。ミッフィーとか使って油断させてんじゃねーよ!wと嫁カッパと二人で反省しました。


そんなわけで全くご縁がないと思っていたM社ですが、土地の検討で頭を悩ませていたとき、43坪で1000万を切る土地がありました。建ぺい率容積率は40-60%ですので延床で25坪の家しか建てられません。これでは無理だなと思ったとき、嫁カッパが「M社なら蔵で5坪くらいない?」と言い出しました。ヒラメキー♪ですね。

簡単に言うと、蔵とは高さが140cmまでの空間のことで、構造的にどこまでも広げることはできないものの、かなりの広さを確保することができます。カッパ家では収納不足を懸念して30坪の家を求めていたため、そのうち5坪が高さ140cmでも問題ないのでは?ということでした。

早速モデルハウスを再訪して営業マンに要望を伝えました。

結果、作っていただいたプランは狙い通り、25坪の家に中二階の蔵をつけて収納を確保してありました。耐震性その他の仕様は全く問題ありません。しかも予算内。

なかなか魅力的なプランだなと思いました。

ただ、土地の狭さ、周辺の土地もせせこましくなっていることを考えると、土地の価値と建物の価値とのアンバランスさが気になり、決めきれませんでした。カッパはM社も保留してもう少し土地を待つことにしました。