貧しいカッパの家づくりブログ~地元工務店で建てる

ごく庶民的なサラリーマンがマンション売却~土地探しからの戸建購入に至るまでの変遷

大規模造成盛り土を考える その2

大規模造成盛り土で検索すると、各市町村の大規模造成盛り土マップが公開されています(自治体によってはまだ公開されていない場合もあります)。そして必ず注意書きがあります。「これは危険な箇所を示すハザードマップではありません」と。


でも国や自治体による大規模造成盛り土の説明図をご覧いただけばわかるように、大規模地震が起きると住宅地ごと崩落する危険があると書いてあります(滑動崩落)。

そしてなぜ国や自治体が近年相次いで大規模造成盛り土マップを公表しているかというと、熊本の地震で大規模造成盛り土が沢山崩落したからです。


大規模造成盛り土の危険性は、阪神大震災や中越地震の際にも崩落があったことで注目され、国や自治体によるマップ作成が進められたようです。ただ熊本の地震では被害が特に多かったと。


だからカッパは思いました。ハザードマップではないと言われているがこれは危険ではないかと。

ただかなり多くの住宅が大規模造成盛り土の上に建っているので過度に危険を伝えるとパニックになってしまう。だから公表だけして住民の判断に任せようとしているのかな、と。だってどう考えても危ないじゃん、というのがカッパの見解です。


洪水や津波のハザードマップは出すけど、盛り土はハザードマップとして出さないのはなぜだろうか、考えてみました。カッパの答えは「逃げられないから」です。洪水や津波のハザードマップは、大雨や地震が来てからでも避難できる時間があるから事前に周知しておけば効果があります。少なくとも命を守れます。しかし、大規模造成盛り土の滑動崩落は、大地震発生直後にはもう発災してしまいます。身を守るためにはそこに住まないという選択しかないんですね。

でもカッパが土地探しをしているときにこんなこと気にしている人は不動産屋にも住宅会社にもいませんでした。むしろ大規模造成盛り土マップを広げ出すと担当者も引いてました。たぶん気持ち悪がられました。


大津市HP(見やすかったので)

http://www.city.otsu.lg.jp/kurashi/bosai/sonae/1456885052103.html