ローコスト住宅は大丈夫か? その2
(つづき)
次に施工技術ですが、これは難しいです。
専門家ではないカッパがやったことは、モデルハウスに行ってあちこち触ってみる。違和感があればすぐに尋ねる、を何度も繰り返しました。また、構造見学会や完成見学会にも行きました。それで大体どういう質感の家を作るかがわかります。
カッパは以前、大手デベロッパーの新築マンションに住んでいましたが、内装工事の出来には結構不満があり、よく自分で手直ししていました。
素人が見て疑問に思うことはどんどん聞けばいいと思います。たとえバカみたいな質問でも、きちんとした業者ほど丁寧にわかりやすく教えてくれます。
万が一、故意に手抜き工事をされないか、ということについては、大手でも工務店でもリスクは同じかと思います。結局は現場の仕事ですから。頻繁に見にいく、あるいはお金をかけるならプロの第三者に見てもらう(ホームインスペクション)、といったところかと思います。
最後に経営状態です。最近はどんな会社でもホームページは綺麗なので、ホームページの印象やそこに書いてあることだけでは会社の規模や業績がわかりません。大手はIRとして、経営情報を公開していますが、ローコストメーカーや地元工務店の場合はホームページにそこまで載せていません。
ではどうするか?ということですが、建築会社は建設業法に基づいて建設業許可を取得しています。営業所が県内のみの場合は県知事許可、県域をまたぐ場合は国土交通大臣許可となります。5年ごとに許可を更新し、毎年決算を報告しています。
その報告書は県庁の建設業担当課で閲覧できます。本当は各工務店でも閲覧できるはずですが、いきなり「経営が不安なので決算書見せて下さい」とは言いにくいものです。
カッパは有給をとって地元の県庁に閲覧しにいきました。直前期の財務諸表と、3期分の損益、技術者の資格と人数、直近の施工実績が見られます。
コピーが無理だったのでメモして帰って嫁カッパと分析しました。
6社ほど調べましたが、中には三期連続赤字でヤバいところもありました。
もちろん決算がまともな会社が絶対つぶれないか、と言われるとそんなことはわかりません。ですが、自分で調べられることは調べておくというのは大事だと思います。少なくとも、ここはヤバいというのは避けられます。
カッパが実践したのは以上のようなことです。
そして、これは主観が入ってしまいますが、カッパが感じた傾向としては、良い会社は従業員の質も良い、ということでしょうか。
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